vol.128

平成23年1月9日

Vol.127/Vol.129

さくらの会代表  斉藤ツヤ子
けやきの公園をあたたかく見守り、応援して下さる地域の皆様、
日頃のご協力に心より感謝申し上げます。本年もどうぞ宜しくお
願いいたします。
昨年は、けやきの公園開園10周年という大きな節目を刻むこ
とができ、公園に関わった方々と記念の式典を行うことができま
した。10年という年月の流れの中には、仲間との悲しい別れもあ
りましたが、新たな出会いもたくさん生まれました。
さくらの会、グループけやきの仲間たちは、自然と共生できる活
動の中で喜びを分かち合いながら歩み続けてまいりました。
公園のボランティア活動を通して、信頼と強い絆ができ、地域か
ら商店街や学校へ、企業から団体へと繋がり、学びの輪が拡がっ
ています。小さな緑の空間から発信された地域力が大きな財産
となり返ってきたのです。これこそが生きている公園の証ではない
でしょうか。
20年後には、私たちが参画した海の森公園も完成します。
来の子どもたちのために見守っていきたいと思っています。
さあ!!今年もまた、誰もが安心して集える楽しい公園をめざし
ながら、花壇の草取りに汗を流してまいります。

Vol.28
今回は、樹齢約100年といわれている公園内既存の樹木2本を
紹介します。
クスノキ[楠]

クスノキ科、 高さ:20〜50m 常緑高木
花期:5月 径:7〜8m
分布:関東地方南部以西、四国、九州に自生する
木全体に芳香があり、葉と枝が密生して雄大な樹
形を示し日本一の大木になる。新枝の葉のわきに
円錐花序を出す。花は小形で黄色〜黄緑色。葉は
長さ6〜11cm、卵形〜楕円形で最下の側脈が目立
つ、葉の両面とも無毛で葉裏は淡緑色、新芽は褐色。
果実は楕円形の液果で2個ずつつくことが多い。
10〜11月に黒く熟す。香りの良い揮発性の精油分
を含むため木に近づくと良いにおいがする。さかん
に推奨されている森林浴に最適な樹木と言われる。
芳香を放つ貴重な特性は、人の暮らしに重用とされ、
クスノキから樟脳(ショウノウ)が作られる。
また、仲間であるゲッケイジュの葉や果実は香料・
薬用に使われ、ダンコウバイやクロモジの幹や枝か
らは細工物や楊枝が作られる。
モチノキ[糯の木]
モチノキ科、花期:4月、常緑高木、高さ:5〜15m
分布:本州(宮城、山形県以南)四国、九州の海岸に
近い山地
葉は互生し、厚い革質で表面にはやや光沢がある。
裏面は淡黄緑色で葉脈が隆起し葉柄はやや緑色。
倒卵状楕円形〜卵状楕円形で長さ5〜8cm、幅2〜
4cm、花は黄緑色で径5〜8mm、花弁は4枚。
雄花は葉のわきの散形花序に蜜につき、雌花は1
〜2個。雌雄異株、果実は球形で長い柄の先に1個つ
き、鈍い赤色に熟す。
和名の由来は樹皮からトリモチを作るところから
きたものです。

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